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Now we are in Bali, Indonesia. 2009年末から旅に出ました。

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イスラエル入国

イスラエル。

たいていの国では、大甘なチェックで入国できることが多い日本人でも、しっかりチェックをされる国。

また、別室に送られて詳細な質問を受け(尋問のようだともいう人もいる)、さらに長時間(長い場合は半日)待たされるという目にあったという人も多いそうです。

真偽の程はわかりませんが、反イスラエル国への入国履歴があると、そうなる可能性が高いとか。

昨年の12月に、イスラエルに入国しようとしたアメリカ人女性が、『疑わしいものを所持している』という理由で、ラップトップをライフルで破壊されるという出来事がありました。過激~。

彼女の場合、ラップトップのキーボートがアラビア語仕様だったり、カメラにはダビデの星の横に「Fuck」と書いてある落書きの写真や、イスラエルによるガザ攻撃の写真展の作品の横で撮った記念撮影などが収められていたそうです。

また、所持品にはアラビア語の用語集やパレスチナ人についての記述が含まれた日記、エルサレムのメインストリートと宿泊するホステルが描かれた地図などが含まれていたそうで、反イスラエル丸出しの、突っ込まれる要素がたっぷりだったわけですが。。。

旅行者の利用できるイスラエル-ヨルダン国境はいくつかありますが、私たちが目指したのは、キングフセイン橋です。

なぜなら、ここはイスラエルへ入国した証拠をパスポートに残さずに入国出来る国境だからです。

証拠、つまりイスラエルのスタンプを避ける理由。それは、イスラエルへの入国履歴があるパスポートホルダーの入国を拒んでいるいくつかの国があるからです。

具体的にイスラエルへの渡航履歴のある旅行者の入国を拒否している国は、シリア、スーダン、イラク、イラン、サウジアラビア、レバノン、リビア、イエメン、アルジェリアで、これらの国に入れなくなるイスラエルのスタンプは、Stigma(聖痕)と揶揄されています。

イスラエルは建国当初からパレスチナ人の土地を奪って生まれた国家です。
そのため、パレスチナを支援する周辺のアラブ諸国家とは何度も戦争を繰り返してきました。
2010年現在は停戦状態ですが、問題は解決しておらず、周辺のアラブ国家、イスラム国家とは今でも戦争の火種が燻り続け、反イスラエル国家の中にはこのような入国拒否の処置をとっている国家があるのです。

イスラエル側も、その状況に配慮してか、パスポートではなく別紙に入国スタンプを押す処置をとってくれます。
(が、頼んでもやってくれない場合もあるそうで・・・)

しかしながら、イスラエルのスタンプがパスポートになくとも、イスラエルと国境を接している国の出国スタンプが押してあれば、やはり入国したことが判るので、上記の国には入国できないようです。

ですが、このキングフセイン橋では、ヨルダン側のスタンプを押されずに出国することができるのです。

なぜこのような処置が可能かというと、イスラエルに実効支配されているヨルダン川西岸を、ヨルダンがイスラエル領だと認めていないからで、つまり建前上はこのキングフセイン橋は国境ではないので、スタンプを押さずに出国することが出来る、というわけです。

そんな七面倒臭くて興味深いイスラエルのStigma、拒否している国の中で、私たちが行きたい国はもう行ったのですが、パスポートの期限は10年だし、この先どのように予定が変わるか分からないので、別紙へスタンプを押してもらうことにしました。


そんなイスラエル入国の様子をどうぞ。

9:00に宿を出発。猫さん、さようなら~!入国拒否されたら戻ってくるからね~!
P6080704.jpg

まずは、アルフセイン・モスクAl-Husseiny Mosqueのまん前から、路線バスでムジャンマ・ムハジェリーンAl-Muhajereenというバスターミナルまで行きます。運賃 0.3JOD/人、所要時間10分。(左の写真)
そして、ムジャンマ・ムハジェリーンからは、シューネ・ジャヌービーヤ行きのヴァンに乗ります。
運賃0.8JOD/人、所要時間40分。(右の写真)
ここまでは前回死海に行ったときと同じルート。
P6080705.jpg  P6080707.jpg


でも今回は終点のシューネ・ジュヌビーヤまで行ってしまいます。

そして、シューネ・ジュヌビーヤからはタクシーで、国境のキングフセイン橋まで行きます。

タクシー代2JOD/台、所要時間5分。

宿を出発してから1時間55分、10:55にキングフセイン橋に到着。

本来はアンマン市内の北バスターミナルまでタクシーで行き(約2JD/台)、そこからキングフセイン橋までの直通乗合タクシー(5JD/名)に乗れば簡単に国境に行けます。

ですが、私たちはよりチープな方法で行ってみようということで、途切れ途切れの移動手段で国境へ行ってみました。

時間的には直通の乗合タクシーと変わらないそうで、費用総額は2.1JOD/人でした、安い・・・

そして早速ヨルダン側の出国手続きの窓口へ。

係官に『ノースタンプ!!』とお願いし、別紙に出国スタンプを押してもらいます。

ここで、うっかりパスポートにヨルダンの出国スタンプを押されてしまうと、イスラエルに入国したという事実が残ってしまい、今後他のアラブ諸国に入国する際に障壁となってしまいます。


これが別紙に押されたヨルダン出国スタンプ。
出国税5JODは廃止になったようでした。
P6080708.jpg

出国手続きを終えた人がある程度集まったら、ゾロゾロと国境を結ぶ専用バスに乗り込みます。

運賃3JOD/名+トランク預け荷物代1.25JD/個。

出国手続きで係官に預けたままのパスポートは、このバスの中で返却されます。

そして、日本のODAでヨルダン川にかけられたキングフセイン橋を渡り、バスはイスラエル側へと進みます。

このキングフセイン橋ですが、日本とヨルダン両国の国旗が彫られた石版が堂々と誇らしげに設置されていて、いったいどんな立派な橋なのだろうと非常にワクワクしていたのですが、実際ほんの10メートルほどの橋でした。

こんな橋にいったい何億かけたんだか、と考えると腹立たしくもなってしまいました(笑)

おまけにクリスチャンにとっては聖なるヨルダン川ですが、水量が少なく濁ってドブのような川でした。がっくし。

キングフセイン橋を渡ったところで、一旦全員バスからおろされ、パスポートチェックを受けます。

そしてバスに再び乗車して数分後、イスラエルのイミグレーションに到着、いよいよ審査です。

まずは入り口で大きな荷物を預けます。預けるとパスポートと荷物のそれぞれに通し番号のついたシールが貼られます。空港みたいですね。

それから手荷物検査があり、人間は金属探知機を通過します。

ここでひっかかると、後々の審査で尋問をうけると聞いていたのですがっ、ダリオのリュックに入れたラップトップのせいか、荷物を開いて見せるように言われ、ザックの底までしっかり検査されました(汗)

手荷物検査が終わった後に記号の書かれたシールを貼られるのですが、ダリオのパスポートに貼られたシールには、おそらく『この人は手荷物検査でひっかかりました』ということを示すと思われるチェックマークがつきました・・・ガックシ。

お次は入国審査、二人で一緒に受けました。係官は若くて可愛い女性。

ここで若い男性に当たってしまうと、相当高飛車な態度で尋問調の質問をされ、非常に嫌~な思いをすることがあるそうです。何を答えても、Why?Why?Why?の繰り返しだとか。

係官とのやり取りは以下の通り

我々:パスポートにスタンプを押さないでください。

係官:理由はなんですか?(悲しそうに)

我々:スーダンに行きたいからです。(スーダンには行く予定はありません。ムスリムの国でかつエジプトと陸続きなので、聞かれたらスーダンと言おうと打ち合わせていました)

係官:イスラエル訪問の目的と滞在日数は?

我々:観光です。1週間くらい滞在する予定です。

係官:イスラエルではどこに行くの?

我々:エルサレムとベツレヘム。

係官:(私たちのパスポートを見て)シリアには何日いたの?

我々:うーん、多分10日間くらい。

係官:イスラエルの後は何処へ?

我々:ヨルダンに戻ります。

係官:その後は?

我々:エジプトに行って、スーダンに行きます。

係官:イスラエルの滞在先は?

我々:Golden Gate Innです。

二人一緒での出国審査は以上で終了。

ハニコはごく簡単に別紙に入国スタンプを押してもらい、パスポートを返してもらいました。やったね!


これは別紙に押されたイスラエル入国スタンプ。
パスポートの裏には、最初に大きな荷物を預けた際に貼られた白いシールと手荷物検査後に貼られたピンクのシール。
このシールも痕が残らないよう丁寧に剥がさないと、他のアラブ諸国に入国する際に『イスラエルに入国した証拠』とみなされます(笑)
P6080709.jpg
このシール、預け荷物の白いものはキレイに剥がすことが出来ましたが、ピンク色小さなものは粘着力が強く、べったりとした糊がパスポートに残りました。
余談ですが、糊の跡はオレンジの皮をギュッと摘むと出てくるオイルのようなものを塗って拭くと跡形も無くキレイに出来ます。


しかし・・・ここで入国許可をもらったのはハニコ1人だけ・・

ダリオにはまだ質問したいことがあるということで、更に詳しい個人情報や旅程を記載する別紙を渡され、しばらくベンチに座って待っていろといわれました。

待つこと10分、今度は少し年上の、でも十分若い女性係官が登場。ダリオだけ連行されていきました(笑)

ダリオが聞かれたのは、以下のようなこと。

係官:今までどこの国に行ったの?

ダリオ:マレーシア、スリランカ、UAE、イラン・・・

係官:(イランときたらすかさず質問)イランではどの都市に行ったの?イランでは友達いるの?イランの出入りで何か警察に聞かれたことなかった?イランで何か恐い思いをしなかった?イランの街は静かだった?デモとかなかった?イランの印象は?

ダリオ:シーラーズ、ヤズド、エスファハン、テヘラン、タブリーズとかに行きましたよ。イラン人の友達はいません。入国時に警察に特に聞かれたことはなかったし(既にビザ申請時にイスラエル入国したことがあるか聞かれてるんだけど・・)、恐い思いもしなかったし、イランはごく平和でデモなんかはなかったです。印象は、とても清潔な国だということ。

ダリオ:で、イランの次はトルコに行きました。

係官:(トルコときたらすかさず質問)トルコに何日いたの?デモみなかった?

ダリオ:デモって何のデモ?(本当はガザ支援船拿捕のデモだとわかっているけど、あえてとぼける)

係官:ガザ!!!

ダリオ:我々は5月にトルコに行ったから、何も見ませんでした。

ダリオ:トルコの次はシリアに行きました。

係官:(シリアときたらすかさず)シリアには何日いたの?

ダリオ:うーん、二回入国してるから、何日だったっけなーーー、うーん

係官:わかってるわ、シリアを一旦出国してレバノンに行ったのよね。

係官:イスラエルの次はどこへ行くの?

ダリオ:ヨルダンに戻ってエジプトに行きます。

係官:その後は?

ダリオ:スーダンに行って、ケニアに行きます。(ホントは未定です)

係官:その次は?

ダリオ:ワールドカップが見たいんだよね。(ホントはあんまりサッカーには興味ありません。)

係官:じゃ、南アフリカに行くってことね!!

ダリオ:そうそう。

係官:あなたずいぶん長い間旅をしているけど、働かなくていいの?

ダリオ:日本は不況でね、長い休暇をもらったんだよね。(本当は無職)

係官:OK、奥さんのところに行っていいわよ。後で呼ぶから。

ということで、ベンチで待つこと20分、窓口で名前を呼ばれウキウキと行ってみると、女性係官がダリオに『I Love you!!』と唐突に言うではありませんか!

ダリオが『オー、You love me??』と聞くと、『ノーー、日本語でI love youって何て言うの?』とのこと(笑)

こんな楽しいやり取りもあり、無事入国スタンプの押された別紙とパスポートをもらえました、やったーー!

余談ですが、日本人男性はイスラエル人女性にモテるそうですよ!

日本人男性にアタックするためにこんなことを聞いたのかな?

審査の質問事項は、きっとマニュアル通りなのでしょうが、反イスラエル国家の様子を一所懸命さぐろうとする様子、そして、二人での審査のときの返答と、ダリオ単独での返答と、パスポートの記録の三者にブレがないかを必死にチェックする様子、『ノースタンプ』とお願いしたときの悲しそうな顔、なんだか少し憐れさを感じてしまいました。

入国審査が終了し、パスポートチェックを2回も受けて預け荷物のピックアップ、やっと入国できました!!

イスラエルのイミグレーションに到着したのが12:00、入国が13:40。

この審査で3,4時間待たされる人も多いとのことなので、比較的スムーズにいったと思います。ヨカッタ!!


続き。エルサレムまではバス会社のバンでいきます。運賃40NIS/名。1NIS(シュケル)=約24円です。
イミグレーションを出たところにあるレートの悪い両替屋で、せめて市街地までのバス代くらいは、と思って20ユーロを両替えしたのですが、早速綺麗~になくなってしまいました(笑)
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旧市街のダマスカス門に到着。
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宿は2件回って、旧市街のGolden Gate Innに決定!ここは入国審査で滞在先として、適当に答えた宿。
エアコン、テレビ、バス、トイレ、朝食付き、紅茶・コーヒーの見放題、共同キッチン、無料WIFIがついて180NIS(250NISからディスカウント)。噂には聞いていたけど、シリアやヨルダンに比べるとイスラエルは物価が高い。
ちなみに、エルサレムにはジャーナリストや反イスラエル活動家が集まるホテルがあり、入国審査でそのホテルを言って、入国拒否にあったという話を聞きました。
P6080713.jpg  P6080714.jpg


夕方少しだけお散歩。
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宿には猫の家族が住みついている、かわいい!!
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やれやれ、今日は気疲れしたけど、思っていたよりも簡単にイスラエルに入国できました。

でも、エルサレムへのバスで出会った人の話によれば、彼がアンマンで知り合った自転車旅行中の日本人は、つい先日、キングフセインの国境でイスラエル入国拒否をうけ、最悪なことにパスポートに『REFUSED』とスタンプを押されてしまったそうです。

入国させてくれないだけならまだしも、入国拒否のスタンプを押されるなんて・・・今後反イスラエルのアラブ諸国には入国できなくなっちゃいましたね。。。一旦日本に帰国してパスポートを新しくすれば、なんてことないのですが。

私たちはうまく行きましたが、こんなこともあるのですね。
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コメント

ウズベキスタンからこんにちは。

噂には聞いていましたが、イスラエルの入出国は面倒ですねぇ。
出国はさらに面倒だと聞いています。
ここら辺の内容はまた後日お世話になると思います(笑)。

暑いので、体に気をつけてよい旅を!

Re: ウズベキスタンからこんにちは。

PONさん、KAOさん、こんにちは!

コメントありがとうございます。

イスラエルの入国審査の厳しさは、昔より緩和されたとはいえ、やはりドキドキものでした。

エルサレムは、非常~に興味深い街でしたヨ!

それと、行きと違って出国審査はノーチェックでした。

それでも、最後までスタンプを押されないように気は張りますが(笑)

では!

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